貿易実務検定B級 10/20(土)の解説

第54回 貿易実務

問題1の1.

不正競争防止法
例えば、A社が発売した独特なデザインの犬のぬいぐるみが人気となり、B社がそれと全く同じデザインでぬいぐるみを発売したとしましょう。
B社に対して、ぬいぐるみを販売しないように差し止め請求し、これが認められれば、自社が得るはずだった利益を奪われるのを防げるでしょう。
また、刑事事件としてB社を訴えれば、3億円以下の罰金が課せられます。

周知表示混同惹起行為(しゅうちひょうじこんどうじゃっきこうい)
すでに社会で広く知られている商品のパッケージや商品名に似せたものを販売し、元となった商品と勘違いして購入するよう促す行為を指します。
例えば、SONYの発売している「ウォークマン」という商品に対して、同一の表記を看板として利用し、「有限会社ウォークマン」という商号として使用した企業に対しては、看板及び称号の使用禁止が認められています。

著名表示冒用行為(ちょめいひょうじぼうようこうい)
著名な商品の名前を自社の商品やサービスの名称として利用する行為を指します。
例えば「シャネル」というファッションブランドの名前を飲食店の店名として利用した場合を考えてみましょう。
消費者から見て、ファッションブランドと飲食店を混同することはまずありえません。
ですが、ファッションブランド側にとってはブランドイメージに関わるでしょう。

問題1の2.

B/Lの流れについて

B/L、Sea WaybillとAir Waybillの違いについて

Sea Waybill、Air Waybillは、①運送契約書と②貨物の受領書を兼ね備えたものです。
単に船会社や航空会社の貨物の受領証であって、“貨物は書類に記載されている荷受人に引き渡される”ため、輸入者は貨物の引き取り時に書類上のConsignee(荷受人)であることを証明すれば、書類の原本を呈示しなくても貨物を受け取ることができるのです。

また、B/Lでは、Consignee(荷受人)やNotify Party(到着送付先)を指定せずに「To Order」として貨物を送ることができますが、Sea Waybillは、どちらも宛先(会社名など)を記名する必要があります。

これがB/LとSea Waybillの大きな違いだと言えるでしょう。

貨物は輸入地に到着しているのに、オリジナルB/Lが届かないために貨物が引き取れないという状況を打破するため、スピードが重視される取引のためにSea Waybillは使われるようになりました。

①船会社が輸出者にSea Waybillを発行

②輸出者が輸入者に「メール、またはFax」でSea Waybillを送付

③輸入者のもとに届く

④到着案内(Arrival Notice)が届いたら署名

⑤船会社にConsignee(荷受人)であることを呈示し、貨物を引き取る

こちらがSea Waybillの取引の流れです。

また、

①船会社が輸出者にB/Lを発行

②輸出者が輸入者に 「クーリエなど」 で「原本」を送付

③輸入者のもとに原本が到着

④輸入者がB/Lに裏書き

⑤船会社にB/Lを提出し、貨物を引き取る

こちらはオリジナルのB/L取引の流れです。

オリジナルB/Lを使用した取引では、発行されたB/Lそのものが荷揚港での貨物の引取証になるため、輸出者は輸入者にクーリエなどでB/L送付する必要がありますがこの過程はかなりの日数がかかります。

その一方、Sea Waybillではその書類に記載されたConsignee(荷受人)に貨物を引き渡すため原本を送る必要がなく、輸出者は船会社から受け取ったらすぐに輸入者にメールやFaxで送ることができます。

そうすることで手間や時間が短縮されるわけです!

つまり、Sea Waybillは書類発送の手間が減ること、時間短縮されることがメリットと言えるのですが、B/Lと違い、有価証券としての機能がないために信用状(L/C)取引で使用されることはほとんどありません。

Sea Waybill

B/L

船荷証券(B/L)には「指図式」と「記名式」がある

①のように、Consignee(荷受人)が「TO ORDER(指図により)」や「TO ORDER OF SHIPPER(荷送人[輸出者]の指図により)」となっている「指図式」B/Lは、輸出者の指図により、誰にでも貨物を譲渡できる(=流通性がある)のですが、②の特定の荷受人が記載されている「記名式」B/Lは、その特定の荷受人が譲渡しない限り、第三者に譲渡することはできない(=流通性がない)という点が違うのです。

問題1の3.

問題1の4.

国際複合一貫輸送
貿易取引で売買される貨物は船・飛行機・鉄道などの輸送機関を利用して行われます。
国際複合一貫輸送をカンタンにいうならば、複数の輸送機関を利用して貨物を輸送すること。
ですが、それぞれの輸送ごとに個別で運送契約を行うのではなく、複数の輸送手段を利用するときでも、まとめて1つの運送契約で輸送する形態を指します。


ロサンゼルス

オークランド

バンクーバー

シアトル

モントリオール

問題1の5.

信用状取引における流れについて

信用状取引における銀行の書類点検について、ISBP(国際標準銀行実務)の一部条項を抜粋
「Shipp Documents」は、荷為替手形を除く、信用状で要求された全ての書類を意味します。

問題1の6.

without recourse とは無償還請求権、輸出地銀行がリスクを背負うこと。

問題1の7.

輸出PL保険
Product Liability=製造物責任
PL保険は商品の欠陥による損害を補償する
企業が製造、販売した商品(製品)の欠陥が原因で、輸入地の消費者など第三者の生命、身体、および、財産上の損害を被った場合に製造元および販売元に課される損害賠償責任を「PL(製造物責任)」といいます。
各国のPL法によって製造業者の定義は若干異なるようですが、一般に「輸出者」も「輸入者」も製造業者に含まれています。そのため、輸出者と輸入者は売買契約の際、製造物責任が問われたときにどちらが責任を持つのか取り決めています。
輸出者がある商品(製品)を輸出するとき、輸入者と結ぶ売買契約書に「PL責任は賠償責任を含めて輸入者負担であり、輸出者に求償できない」という文言を盛り込むことができれば、輸入地のPLクレームに関してその責任を問われません(責任を輸入者にとどめることができます)。
ただ、輸入者がこのような条項を受け入れることはせず、輸出者がPL責任を回避できないこともあります。そうしたときにかける保険が「輸出PL保険」になります。

問題1の8.

テキストの解説の通り

問題1の9.

問題1の10.

Force Majeure(フォース・マジュール)」とは、不可抗力を意味するフランス語

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